根管治療ROOT
進行した虫歯では、歯の根元にまで虫歯が進行して歯の神経を侵し、歯の根元に膿が溜まっていることがあります。
この歯の根っこを治療することを根管治療(こんかんちりょう)といいます。
進行した虫歯をなるべく抜歯せずに治すための大切な治療となります。
根管治療の方法
根管治療とは、歯髄という歯の神経や血管が通っている箇所を掃除し、虫歯による根管内の痛みや損傷を抑える治療方法です。
虫歯が侵入している歯髄を取り除いた後、清掃、根管に薬剤を詰めて消毒し、詰め物や被せ物を付けて歯としての機能を再び取り戻します。ただし、根管治療は非常に難しい治療のため、炎症を起こしてしまい再度治療が必要になることもあります。
根管治療が必要になる時とは?
根管治療は以下のようなケースで行われます。
- 前に根管治療をしていて、予後が悪く炎症が起きてしまった。
- 虫歯が神経の近くまで進行していて、歯髄を残すと後に虫歯が発展し、強い痛みの自覚症状が発生することが考えられる場合。
- 虫歯が歯髄にまで達しているケース。
- 歯の根の先に膿が溜まっているケース。
根管治療になるかどうかは、「甘い物・冷たいものが染みる」と感じる虫歯のステージ(C2)からが勝負となります。
柔らかい象牙質まで虫歯が進んでいる状態ですので、歯髄に到達するのは時間の問題です。
「なんだかおかしいな…」と感じたら、出来るだけ早く歯科医に相談することをお勧めします。
根管治療にかかる期間
根管治療にかかる費用や時間には、個人差があります。
例えば、根管がまっすぐな方であれば3週間前後ですが、根管が入り組んでいる方の場合、器具の挿入や消毒が難しくなります。すると治療をしても炎症を繰り返しやすく、2~3カ月ほどの月日が必要となることもあります。
根管治療を早く成功させるには、決められたタイミングで治療を受けるよう、ぜひ心掛けてみてください。
例えば、仕事などで忙しく、治療の期間をあけると、隙間から細菌が入り込んで、症状が悪化してしまい抜歯が必要となることもあります。
丁寧に治療を重ねていくことが大切です。